手術の概要
3か月に渡る化学療法を終え、今後の治療について話を聞くために外来へ行きました。
治療開始する前から、抗がん剤治療後に、残存腫瘍を手術で取るとの説明がありました。
この日の診察の数日前に、執刀予定の外科医より初めて電話に連絡があり、切除範囲を決めるための気管支鏡検査や造影CTを受けてほしいと言われ、受けてきました。
その結果を踏まえ、手術について、主治医(内科医)と外科医から説明がありました。
右肺を全て摘出する可能性が高い手術です。また、上大静脈も再建(人工血管)に換える必要があります。その病気に対する症例が1番多い病院の主治医(内科医)には、根治に向けては、それしか方法がないため、手術を受けてほしい、と言われていますが、手術に対して前向きになれない自分がいます。
外科医からは、
「当科でも、まれにみる大手術です。最前を尽くしますが、リスクもあり、後遺症も考えられるので、よく検討して、手術を受けるならよく納得した上で、前向きに受けてほしいと思います。」
と言われました。
化学療法だけで、腫瘍が死滅している可能性もなくはないが、手術で病変をとってみないと、それが確認できない。
手術関連死の可能性は5パーセント。
右肺を取る可能性が非常に高い。
腫瘍が、肺動脈、大静脈、大動脈、気管支に接していて、技術的にもとても難しい手術になる。
開いてみて、腫瘍が取りきれない場合もある。
右肺は、左肺よりも大きく、右肺を取ることは肺活量の55パーセントを失うということ。(リハビリで多少は、回復できるが)
そんな要素があり、いくらこれしか方法がないからと言われても、納得して「そうですか。仕方ないですね。手術をお願いします。」とすんなり答えることはできませんだした。